2010/3/22 キハ52ありがとう号



はじめに。
今回のレポは家族でお出掛けはしていますが、内容が完全にスイッチのレポになっています。
興味の無い方、さらーっとご覧ください(笑)





ここはJR糸魚川駅です。
キハ52という列車の最後*の運行が行われます。
そもそも普段身近に走っている車両でもないし、以前に乗ったことがある車両でもないのに、
『最後だから見に行きたい!』と、ようサンにせがまれやって来ました。
(※:この時点では最後でしたが、以後数回運行が行われました)





前々から予定はしておらず、昨晩ママと相談して
急遽決まったお出掛けだったので、現地の下調べはサラッとしただけ。
よく分からんまま発車の約1時間前に慌てて家を出てきました。
それでもなんとか発車時刻には間に合ったようです。
で、この表情。
鉄道関係のお出掛けレポには必ず出てくるこのニヤけた顔。





発車ホームにたどり着くと、この列車に乗る鉄道ファン、この列車を撮影する鉄道ファン、
この日の為に借り出されたJR職員で大変混雑しておりました。
みんなこの列車に様々な想いがあり、最後の勇姿を心と写真にしっかりと刻み込もうと、
この場にやってきているのに、特に思い入れの無い私がここに居ることは申し訳無いなぁと感じつつも、
図々しく先頭車両を目指します。





そして先頭車両を撮影できるホーム先端ポジションをゲットしました。
ここまで焦りながら急いでやって来ましたが、無事発車前にその姿をカメラに納める事が出来ました。





私的には目の前のキハ52より、お隣にあるレンガ車庫の方が気になります。
この車庫は1912年に造られた建物で98年の歴史がありますが、
北陸新幹線の建設に伴い、解体されてしまいます。
モッタイナイ(涙)
糸魚川駅にレンガ車庫が有ることは前から知ってはいましたが、
いつか見に行こうと思いながら、結局足を運ぶ事が出来ませんでした。
ちなみに前日にはさよならコンサート等のイベントがあの車庫内で行われていました。
あの中が見てみたい!今日もイベントをやってくれぇぇぇ。





ここまででこのお出掛けのほとんどの目的を達成した感がありますが、残るは発車を見送ることただ一つ。
でもまだ5分程時間があります。
お天気が良いとはいえ、残雪がまだまだある初春の肌寒い外で、じーっと突っ立ているのは退屈かつ苦痛です。
そもそも鉄道に興味のないアイボンは少し飽き気味。





嬉しさ爆発だったようサンは・・・
あれれ?
朝起きてからご機嫌ハイテンションでいたせいなのか、お日様があたってポカポカしてきたせいなのか、
はたまたキハ52を見られた安堵感からなのか、ボケ〜っとしておりました。





と思っていたら、彼のセンサー反応。
スクリーンセイバーから復帰したみたいだよ。





その理由はこれ。
特急はくたかが入ってきました。
駅にいたキハファン(←言い難い)のみなさんが一斉にカメラをはくたかに向けておりました。





そして北陸線の普通列車も入ってきて、みんな夢中でシャッターを切っていました。
お爺ちゃんとお父さんと倅が並んで記念撮影ってとこですかね。





さぁいよいよ発車が近づいてきました。
では最後に先頭車両をバックに記念撮影です。
ようサンの満足気な顔とアイボンのカラ元気さが寒さを忘れさせてくれます。





糸魚川駅を後にしたキハ52。
南小谷間駅で折り返して戻ってくると本当の最後となります。





列車が駅を出て行くと同時に、大勢の鉄道ファンも駅を出ていきました。
さて、我がsuginchiファミリーはどーしますかねぇ?
ようサンは『南小谷まで見に行きたい』と訴えますし、アイボンは『つまんなーい』とふざけながらいつもの調子。





折角来たんだからと、ようサンの要望通り南小谷駅に向かいました。
が、着いた時には朝からキハを待っていたファンと糸魚川駅から移動したファンでごった返しておりました。
既に駅周辺に車を駐めるスペースが無かった為、南小谷駅での見物を諦め、
列車が良く見えて車を駐められる場所を求めて、今来た道を戻り、トイレ休憩に道の駅“小谷”に寄りました。
お土産コーナーを一通り眺めて、駐車場に戻ると・・・





来るときも気になっていたアレが目につきました。
なぜあんな山側にスノーシェッドに囲われた廃道があるんだろ?
このお出掛け時点では解らないままだったのですが、
その答えはsuginchiと相互リンクを貼らせてもらっている『山さいがねが』のレポとして、後日掲載され知ることになりました。
そのレポはこちら





スノーシェッドの廃道は予想通り、現在広々と造られた現国道148号線の旧道の姿なのですが、旧道が現役だった頃、
現国道の有る場所は姫川の河底や河原の一部だったのです。
1995年の7.11水害の際に国道148号線や大糸線が川の氾濫によって大打撃を受け、スノーシェッドの一部は崩壊しました。
そこで、そのすぐ脇を埋め立てて新しい国道を造った為、スノーシェッドだけが山際に添って残っている様に見えていたのです。
本当はもっとじっくり旧道を眺めていたかったのですが、
家族の冷たい視線が痛すぎたので、後ろ髪を引かれながらも道の駅を離れました。 





なかなか手頃なキハ眺望&ステップくん駐車スポットが見つからず、長野県小谷村から新潟県糸魚川市まで戻ってきました。
そして大糸線小滝駅付近までくると鉄道ファンやどこぞかの案内整理員がうろうろしている場所を発見しました。
国道から脇道に逸れた所に手頃な駐車スペースがあったので、ここに車を駐めてキハ見物に出発です。
ただしママとアイボンは寒い思いまでして見たくないと、車内でお留守番です。





ようサンと私は国道148号線大正橋袂の空きスペースを見つけ、ここから眺めることにしました。
小滝駅から糸魚川方向に出た電車は、すぐに長くてカーブした橋梁を渡ります。
この場所は有名な撮影ポイントらしく、ごっついカメラを持った人達が国道の橋の上や、
川沿いの土手の上に大勢構えておりました。
ようサンは大好きな電車を見るため、常にゴキゲンなのですが、私的には冷たい風が吹くこの川沿いで、
あと何分鼻水を垂らしながら待てば良いのか分からずイヤになってきました。
すると、絶妙なタイミングでJRの職員さんがやってきました。
ココの列車通過時刻を聞くと、今からあと50分も有るらしいので、ひとまず車に戻ることにします。





温かい車内に戻ったのですが、暇なのには変わりはありません。
ママはお昼寝、子供達は何やらゴッコ遊びをしているので、とりあえずお散歩に出ることにしました。
すでに国道から見えていたのですが、車を駐めた道を奥に進むと水力発電所があります。
小滝駅のすぐ隣にも水力発電所があり、そちらは黒部川電力姫川第六発電所でこちらは東京発電叶V小滝川発電所です。
原子力発電所は入り口ゲートから警備が厳重にされているし、
火力発電所は人の姿が見えなくても煙突から煙がモクモク出ていれば、あー電気作っているなぁ〜と感じられます。
しかし水力発電所は大体が人気の少ない山間部に作られ、稼働しているのかどうか
よく分からないというのが私の持っている水力発電所のイメージです。
ここもその偏見とも言えるイメージから外れることなく、稼働している空気が感じられません。
あの放水路から水がドドドドーンっと出てこないかなぁ〜と小さな期待をして近づいていくと…





('0')ウォ!!
ドドドドーンっと現れたのは吊り橋でした。
古そうな県道の橋のすぐ横にさらに古そうな吊り橋があります。
思わぬアトラクションの出現に、チョット得した気分。
あのまま車の中でマッタリしていたら気がつかなかった…ラッキー!





吊り橋に近づいて見ると橋板もワイヤーも有りませんが、
コンクリート製の主塔が対になって残っていました。
はじめは歩行専用の吊り橋があるのかな?と思っていましたが、
どうやら足下に有る現役の小滝橋という橋の旧小滝橋と思われます。
現小滝橋が昭和36年竣工となっているので、この吊り橋はいつ頃この地に生を受けたのでしょう。





左岸側の主塔越しに右岸側の主塔を望みます。
役目を終えても堂々たる姿を誇示する旧橋の2つの主塔。
現役時代の橋の姿、吊り橋を渡る人々、周りの風景を想像してしばらくボーッと眺めておりました。





橋の向こう側には水力発電所の関連と思われる構造物があります。
帰ってきてから何度かこの辺りの地図を確認していますが、未だにその役割は分かっておりません。
しかし姫川の支流であるこの川は“小滝川”と言い、その上流部には“ヒスイ峡”と呼ばれる
硬玉(ヒスイのこと)の産地があることが分かりました。
なので水の色がエメラルドグリーンなんですね。
驚きです。





あんなに時間があると思っていたのに、吊り橋を発見した以降はあっと言う間に時間が流れ、
そろそろ車の中で暇を持て余しているであろうようサンを連れてキハを眺めにいく時刻が迫ってきました。
右岸の主塔からまだ上流方向へと道が続いているのが気になりますが、今後の課題として再訪を心に誓い、車に戻りました。





車の中にはもう飽き飽きという表情のママ&アイボンがいましたが、
この男だけお楽しみがもう少しで見られるとあって、かなりゴキゲンです。
カメラを構えるファンの方々も、今までは和気藹々と仲間で話し合ったり、雑誌や携帯を見ていたのですが、
いざ列車通過時刻が迫ると最後の勇姿を撮り損ねないように機材チェックやアングル確認に真剣です。
近くにいて、流れる空気が微妙に変わった事を感じました。





ゴトンゴトンという音を発しながら3両編成のキハ52が走ってきました。
周りではパシャパシャとシャッターが連続で切れる音があちらこちらで鳴り響いていました。
後日分かった事なのですが、一番右の車両はJR西日本岡山支社の方で保存展示されるそうです。
残りの2車両はファンの要望が多数寄せられたため、このあと何度かイベント運行を行ったそうです。
(8月が本当の最後だったようです)
その後は展示されるのか解体されるのか分かりません。





イベント列車を見に来たときはいつもそう思うのですが、
待っている時間の何十分の一の時間で列車はあっと言う間に通り過ぎていきます。
そして周りを賑わせていた鉄道ファンも蜘蛛の子を散らすようにいなくなります。
静かになった現場には何となく虚しさを感じてしまうのですが、
この子の満足げで、少し興奮した笑顔を見ると、連れてきてあげて良かったとつくづく思います。

廃道・廃橋も見れたしね(笑)



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