FILE6 : 軍艦島(端島) その1

〔撮影2014/11/3〕


今回のレポは軍艦島に行って帰ってくる道中もレポートしています。
やたらと書きつづっておりますが、お付き合いいただけますと幸いです。



『軍艦島』
本当の名前は端島。
昭和という時代に日本経済が急激に発展し、その時代に石炭という名の血液を注ぎ込んでいた島。
その頃の面影を数多く残したまま、現代の我々にその勇姿を見せてくれるタイムカプセルの様な島。
まさか自分の一生のなかで見に行ける機会は無いだろうと諦めていた島。
そんな軍艦島を見に行けるチャンスが巡ってきました。





軍艦島は長崎県にあるのですが、親戚でもいない限り、
なかなか九州まで足を伸ばす機会というのはありませんでした。
今回、私の勤める会社の社員旅行が九州への旅でしたので、
ちょうどその自由行動時間を利用して軍艦島へ行ってくることにしました。
ただしそれは福岡に滞在している旅行中の自由行動ですので、
ある意味、暴挙ともとれる行動です(笑)
例え目的地に着けなかったとしても帰りの飛行機の
フライト時刻には絶対に戻ってこないといけません。
万が一飛行機を逃した場合は自費で帰る覚悟をしつつ、
以下のような行程を計画しました。
(念のため会社側には許可をとっております)


 ●JR博多駅 06:00発→JR長崎駅 08:01着(2時間1分)【特急かもめ1号】
 ●JR長崎駅→長崎港フェリーターミナル(5分)【タクシー】
 ●やまさ海運株式会社 軍艦島上陸周遊コース
  長崎港発 09:00 → 軍艦島着 09:30
    軍艦島発 10:30 → 軍艦島周遊 → 長崎港着 11:30
 ◆長崎港フェリーターミナル→JR長崎駅(5分)【タクシー】
 ◆JR長崎駅 12:20発→JR博多駅 14:12着(1時間52分)【特急かもめ22号】
 ◆博多駅→福岡空港駅(10分)【 地下鉄 】





そしてこの行程を確実になぞりながら、
楽しく旅をし、絶好のアングルから軍艦島を眺望するには
以下のミッションを遂行しなければなりません。
 @4時に起きること(前日は飲みすぎず早く寝ること)
 A5時にホテルをチェックアウトし、タクシーをゲットすること
 B博多駅でコインロッカーを見つけカバンを預けること
 C往復の特急券を購入すること
 D朝ご飯用の駅弁をゲットすること
 E特急かもめ1号に乗ること
 F船が出航できる事←を確認すること(7時30分に運航状況をWEB確認)
 G長崎駅に着いたら速やかにタクシーに乗りフェリーターミナルにいくこと
 H乗船手続きを行い、速やかに桟橋で順番待ちをすること
 I船の座席は2F席右舷側の手すりの側の席をとること
 J軍艦島に上陸できること
 K帰りの座席は2F席右舷側もしくは左舷側の手すりの側の席をとること
 Lフェリーターミナルからタクシーをゲットし、速やかに長崎駅に戻ること
 M長崎駅でお昼ご飯用の駅弁をゲットすること
 N特急かもめ22号に乗ること
 OJR博多駅についたら預けたカバンを回収し、添乗員に電話連絡すること
 P博多空港行きの地下鉄に乗ること

ミッションFとJは神様任せなので、良いお天気となるのを願うばかり。
天気が悪ければ(波が高ければ)、軍艦島への上陸は不可。
さらに悪ければ船の出航すら不可になるので、
そうなったら超ショートステイの長崎観光に変更です(泣)(笑)
じつは旅行の2週間前から長崎県の天気予報ばかり眺めておりました。
10月末まではずーっと全国的に良いお天気だったのに、
ちょうど旅行の3日間が雨マークになっていました。
それでも旅行直前には軍艦島に行く11月3日だけ晴れマークとなり、
(´∀`)ニヤニヤとしていたのですが…





波予報を見るとそれとは逆行して↑こんな感じ。
11月1日時点での2日9時の予報と、3日9時の予報。
前日まで真っ青な識別の大人しい海なのに、肝心の3日は今まで見たことのない黄緑色がでている(+_+)
旅行初日の朝から高波の懸念を引きづりつつ2日間旅してきましたが、
もうこうなったら明日は有意義な長崎観光にしよう!と覚悟を決め、
もつ鍋と博多とんこつラーメンで膨れた腹をなだめながら午前0時過ぎに眠りにつきました。







11月3日(月)午前5時20分 JR博多駅。
朝早くというより、博多の街がやっと寝静まったという雰囲気の中、すでに活動を開始しています。
この時点でミッション@ABCをクリアしています。
Aは前日のチェックイン時にホテルのフロントにタクシー予約をしておきましたし、
Bは事前にネット調査をしており、駅構内の何処にどんな規模のコインロッカーがあるかまで
調べており、スムーズにカバンを預けることができました。
一番の難関だと思ったミッション@の“4時に起きること”は、
緊張とワクワクと、基本おっさんであるが故に携帯のアラームが鳴った瞬間にパチリと眼が開きました(笑)





だれーもいない駅前。
こんな時間に駅前をぶらぶらしているのは私と今回の旅の相棒でありますH山くんのみ。
只今2人でミッションDの駅弁ゲットを遂行しているのですが、
冷静に考えれば午前5時台に駅弁を売ってる売店なんて有るわけが無く(TДT)
おっさん電車2人旅のマストアイテムはゲットならず。
ミッションD未達に終わる… (-ε-)チェッ
なので仕方なしにコンビニで朝食を買い、改札をくぐりました。





これが我々を楽しい長崎旅行に連れていってくれる787系特急かもめです。
JR九州の特急は非常に個性的な外観・内装をしています。
長男がまだ幼い頃、よく見ていた電車の本に載っていた車両が目の前にありチョット感動。
帰ったら倅に自慢しよ。





定刻通り6時に博多を出発した特急かもめですが、こんな朝早くから結構お客さんが乗っており、
3連休だからなのか、都会だからなのか分かりませんが、車両内は意外と賑やか。





お客さんがいっぱいいると、朝ご飯食べにくいなぁ〜
どのタイミングで食べようかなぁ〜
などと、小心者が辺りの様子を伺っているうちに、“ バルーンさが ”という駅に到着。
なんか不思議な駅名だなと思っているうちに、車内のお客さんがゾロゾロ降りて行き、
結局我々の乗っている車両には計5名しか残りませんでした。
いったい何なんだ?と思いながら走り出す電車の車窓を眺めていたら…
河原に集まる大勢の人達と、たった今上昇しはじめた何機もの気球が見えました。
 (゜Д゜)スゲー
いつかテレビで観た記憶があったのですが、このイベントは佐賀県で毎年11月に開催される、
佐賀インターナショナルバルーンフェスタで、アジア最大級を誇る熱気球の国際競技大会でした。





一気に静かになった車内。
一気にくつろぎやすくなった車内。
一気に減ってきたお腹。
では心おきなく朝ご飯タイム開始ぃ〜♪
昨晩のもつ鍋と博多ラーメンがまだお腹にいるせいなのか、
脂っこいモノを敬遠してチョイスしたのがおにぎり2個でした。
ちなみに味付けは、紀州梅と辛子明太子です。
これって前回2012年社員旅行の和歌山(紀州梅)と
今回の社員旅行である博多(辛子明太子)の組合せです(笑)





先程のバルーンさが駅で、あれだけのお客さんが降車した為、電車は少々遅れ気味となっています。
1分でも早く長崎駅に着き、1秒でも早くフェリーターミナルに着きたいと思っているのに
イタイ遅れです。
でも車内アナウンスだと途中でその遅れを取り戻せるようです。
あんしん。あんしん。
でも雲行きは安心出来ない感じ。





田園地帯を走ってきた長崎本線は、有明海沿いに出てきました。
朝日が眩しく水面と雲仙岳を照らしています。
美しい風景ですが、日本海沿岸居住人としては違和感が2つ。
その1、海とは思えないくらい波もうねりもない。
その2、海に太陽とあれば、あー今日も1日終わったわぁ〜的になる。
そんなたわいも無い事を考えているうちに、時刻は7時30分を回っていました。
ミッションF船が出航すること←を確認する、時間がきました。
我々が今日お世話になる船会社、やまさ海運さんのホームページには
7時半にその日の運行状況がアップされます。
軍艦島上陸周遊コース第1便が『欠航』となっていれば、
軍艦島を船上から見るどころか、船さえも出ないこととなります。
正直怖くて怖くてたまらない気持ちで携帯の画面を覗き込みました。





(゜_゜;)ビミョー

通常運航(上陸の可否は船長判断)
まず船は出るのでミッションFはクリア、つまり船の上から軍艦島を眺めることは約束されました。
きっと。
でも上陸できるかどうかは、現地に行ってみての判断となります。
出航さえ危ういのでは?と案じていた思いが覆された喜びと、
上陸したい!と言う気持ちに突きつけられた現実に、正直複雑な思いでした。
それと同時にもう少しで長崎駅につき、速やかに移動を行って、良い座席を取らなきゃ!
というプレッシャーが襲ってきました。
おっさん2人の電車の旅(往路編)は終わろうしています。





予定時刻からおおよそ
10分遅れて長崎駅に到着しました。
(T_T)ナンテコッタァ
やはり単線区間では対向する列車の都合もあるので、
そう簡単に遅れを取り戻すことはできなかったのでしょうか。
ここでの1分の遅れが、船の乗船順のどれくらいにダメージを与えるのか…
只今ミッションG長崎駅に着いたら速やかにタクシーに乗りフェリーターミナルにいくことを遂行中。
緊張のあまり、長崎港フェリーターミナルという名前が出てこなくて、
『軍艦島に行く船で、やまさ海運さんの…』と伝えました。
『じゃあフェリー○♂ψ#だなぁ…』と良く聞き取れなかったのですが、
あまりしつこく確認するのも失礼かと思い、恐らく大丈夫と願いながらシートに座っておりました。
(o^-')b オレワ ショウシンモノ サッ




数分のうちに長崎港フェリーターミナルに到着。
急いでいるため写真は撮っておりませんが、
非常に特徴のある建物なので、ネットで1度見て記憶していました。
間違いなくここでOKと確信してタクシーを降りました。
その後軍艦島クルーズの受付まで一直線に向かいました。
やっぱりもう結構な人数が並んでいたぁ〜 (>Д<)
ここ以外にも船着き場にももう並んでいたらどーしよ〜
受付で予約名を告げてお金を支払い、更に長崎市端島見学施設を利用する為の
『誓約書』を提出しなければなりません。
この誓約書は安全に島に上陸する為に守るべき事が書いてあったり、
私のような廃モノ好きが勝手に廃墟群に侵入しないように
見えない首輪をつける目的の文章です(笑)
誓約書は事前にやまさ海運さんのホームページからダウンロード出来ますので、
私は前もって自分の分とH山くんの分を記入して持参しておりました。
おかげで、現地で誓約書を書いている方々を尻目に超スピーデーに受付完了!





H山くんには乗船する順番をゲットするまではニコチン補給はお預け!
と断りを入れ、二人でフェリー桟橋まで急いで移動しました。
桟橋の右側手前に泊まっている船が、私達を軍艦島へ連れて行ってくれるマルベージャ3号です。
87総トンで、旅客定員221名だそうです。
私のような好き者がぞろぞろ列を成しているかと思いきや、拍子抜けするくらい順番待ちしている人がいない。
もしや場所間違えた?とも一瞬思いましたが、間違いなく目の前の船(と奥の船)は
やまさ海運さんのマルベージャ号だから間違いない。
ミッションH乗船手続きを行い、速やかに桟橋で順番待ちをすることは無事完了。





そして我々がゲットした順番が、前から6,7人目(3組目)ということは、
必然的にミッションI船の座席は2F席右舷側の手すりの側の席をとること
を達成した!と言えるでしょう。
v(^-^) イイセキ ゲット
ではなぜ、2F席右舷側の席を目指すのか?ということですが、
長崎港を出港し、軍艦島を目指す途中にも様々なガイドポイントがあるようで、
それらはほとんどが船の右舷側のようです。
さらに島に上陸する際は右舷側からドルフィン桟橋に近づいていくので、
往路は船の右舷側で、さらに写真を撮りやすいように一番手すり側の席がおすすめ!というのが
クルーズ体験者の体験談をネットで調べた結果です。
今写真に写っているのが、マルベージャ3の右舷側です。
あの2Fの最後尾席(日の丸のすぐ横の席)がベストですが、流石にに6,7人目なので無理か。
まぁ手すり側席は間違いなく大丈夫ですね。





期待に胸がどんどん膨れていくなか、乗船待ちの方の数もどんどん膨れてきました。
6人目でピースしているのがH山くんです。
どう見ても我々が受付をする前に並んでいた人は、もっと多かったのですが・・・
いっひっひっひぃぃぃ(^皿^) 用意周到な作戦が大成功でしたかね♪





8時30分乗船開始。
受付で渡されたチケットは2枚で、やまさ海運さんの船の乗船券と軍艦島の施設見学利用券があります。
まずは船の乗船券を渡して、船内へ乗り込みます。
ここで予想外の展開!
前の2組さん(2人+3人)は1Fに席を確保した為、我々は悠々と2F席へ一番乗り。
なんと2F席の最後尾席をゲットしました。
喜びのあまり、記念撮影。
ちなみに1F席は全席客室構造となっており、軍艦島に到着するまで、
島の歴史等の映像を大型モニタで見られるようになっています。
貴重な映像等もあると思うので、それはそれで魅力が有ったのですが、
やはりガラス窓を通さず、この肉眼でしっかりと島影を眺めたかったので
2F席をチョイスしました。





ミッションIを完璧に遂行し、その余韻に浸っている間も
乗船する人の列は長くなっていました。
色々と下調べしておいて良かった(´∀`)





さぁ出発です。
空も晴れて、眺めも良くてサイコーです。
風は若干ありますが、思いのほか波は穏やかなようで、
もう言うことなし状態ですね。





フェリーターミナルを出ると三菱重工業長崎造船所の前を通過します。
自衛隊の護衛官「あしがら」が停泊していました。
メンテナンス中なのでしょうか。





三菱重工業長崎造船所の第三ドックは1905年(明治38年)に建設され、
当時の姿を今も残しつつ、現在も稼働しているドックだそうです。





こちらは第一ドック(右端)と第二ドック(左)です。
この第二ドックでは1938年(昭和13年)から約2年半に渡って戦艦武蔵が製造されました。
先程停泊していた自衛隊の護衛官あしがらは全長165mで、
戦艦武蔵は全長263mだったということなので、その大きさに驚きです。

その2へつづく





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